乳糖不耐性(前編)
「牛乳を飲むとついついお腹を
くだしてしまうから飲めない 」
このような体質の話が
牛乳には良くつきまといます
僕はもともと牛乳が嫌いでしたが
たくさん飲んだ経験は少しはあります
その時は、お腹を下したことは
ありませんでした。牛乳によって
下痢的な話は付きものです
いったいなぜでしょうか?
お腹をくだしてしまう原因は乳糖です
日本人は75%~80%くらいが
乳糖を分解できないと言います
(乳糖をラクトースとも呼びます)
乳糖の分解にはラクターゼと
呼ばれる酵素が必要ですが
日本人はラクターゼが少ない
ようです
なかにはしっかりと乳糖を
分解できる強者の日本人も
います
しかし、大多数の日本人はラク
ターゼを持っていない為に牛乳の
消化や分解には適応できないのが
実態のようです
小腸で分解できなかった乳糖は
大腸に流れていきます。大腸の
腸内細菌によって酸やガスが発生
します
これが刺激となり腸が収縮を
起こしてお腹が痛くなったり
お腹を下してしまうのです
ラクターゼが多い赤ちゃん
実は、0歳から2歳くらいまでは
乳糖の消化はできます
お母さんのおっぱいを飲む
くらいの時期には赤ちゃん
にはラクターゼが体内にあります
乳糖であるラクトースを分解でき
ガラクトースとグルコース
(ブドウ糖)になりますので、、
それがしっかりと栄養となり
しっかりとエネルギーとなります
日本人は成長していく過程で
ラクターゼの分泌量が少し
ずつ減っていきます
そうやって成長の過程で乳糖を
分解できなくなってしまうように
なっていっているのです
つまり、日本人は成長とともに
乳糖を消化、吸収できないように
もともとなっていることがはっきり
と分かっています
そこを受け入れることが重要です
大人になって増えるアミラーゼ
ラクターゼが減っていくなかで
対象的に増えていくのが、、
アミラーゼです
アミラーゼはデンプン分解酵素の
ことですが栄養源をお乳から
ご飯へとシフトできるように体は
ちゃんと対応します
このような体質の変化は、
卒乳がゴーサインのようです
この卒乳からはじまるゴーサイン
によってラクターゼが減って
アミラーゼの分泌量が増えるの
です
このような明らかな体質の変化は
なにも人間だけではないようです
実は、哺乳動物全般で言えることで
あって乳糖不耐症だから不健康と
言う分けではありません
ただし、人種によっても違うようで
欧米人は日本人よりもラクターゼの
分泌量が多いようです
その理由は、地理的な
事情が含まれています
(後編へつづく・・・)
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